総本家 駿河屋善右衛門と菓子の話

総本家駿河屋の商品が完成するまでの開発秘話や、おすすめのお菓子について、
和歌山の見所など幅広くご紹介します。

2017.02.285 代にわたる想いが生んだ、煉羊羹

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今日の羊羹といえば、日持ちの良さから贈り物菓子の定番となっています。しかし、羊羹が日本で広まり出した室町時代には、そのような楽しみ方はできませんでした。当時は、餡に小麦粉や葛粉を混ぜて蒸した「蒸し羊羹」が主流であり、羊羹といえば足の早い菓子だったのです。
総本家駿河屋では、初代店主の岡本善右衛門からこの悩みを解決することを念願とし、五代目・善右衛門が「餡を炊きあげる」革新的な製法を考案。そして江戸時代に入り、六代目・善右衛門が当時発見されて間もな
かった「寒天」を取り入れることで、ようやく日持ちの良い「煉羊羹」が完成したのです。そしてこの間、保存性だけでなく、味わいの面でも進化を重ね、豊臣秀吉をはじめとする諸大名、さらに紀州徳川家と、歴代の諸侯の心を掴みました。初代から実に6代、三つの時代を経て誕生した総本家駿河屋の煉羊羹は、「おいしさをより長く」という、職人の想いの結晶ともいえるでしょう。
総本家駿河屋の煉羊羹は、現在もその想いとおいしさが受け継がれています。丹念に煉られた舌触りの良い餡は、口に含むと小豆の風味とふくよかな甘さが広がり、後味はすっと上品な余韻を…。ご家庭での毎日の楽しみにも、目上の方への贈り物にも、時を超える確かなおいしさをお届けします。

 

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